コラム
こんな症状は歯周病かも?
歯周病には、かなり特徴的な症状が認められることがあります。
ただ、痛みや不快感などが生じにくいことから、自覚症状には乏しい傾向にあり、気付いたら重症化しているケースも珍しくありません。
そこで今回は、歯周病を早期に発見するためにも、歯周病で認められる症状についてわかりやすくご紹介します。
歯ぐきが赤く腫れている
歯ぐきの腫脹(しゅちょう)というのは、歯周病の最も典型的な症状ですね。
歯ぐきに感染が起こり、炎症反応によって赤く腫れ上がります。
歯周病の中でもまだ進行度の浅い「歯肉炎(しにくえん)」でも認められる症状です。
そのため、この段階で自覚することができれば、早期治療にもつながりますし、歯周病を完治させることも難しくはありません。
歯ぐきから出血している
歯ぐきからの出血もまた、歯肉炎の典型的な症状の1つです。
口腔内の出血ということもあり、普段あまり自分の血を見る機会が少ない人は慌ててしまうかもしれませんね。
けれども、歯周病においてはそれほど重篤な症状ではありませんのでご安心ください。
ただし、歯周組織は明らかに傷害されていますので、早期に治療を受ける必要があります。
口臭が強くなった
歯周病と口臭は、切っても切り離せない関係にあります。
なぜなら、代表的な歯周病菌たちは「メチルメルカプタン」と呼ばれる揮発性のガスを産生するからです。
口腔内で歯周病菌が繁殖するほど、メチルメルカプタンの量も増えていき、口臭も強くなります。
歯がグラグラする
歯がグラグラと揺れ動く場合は、いよいよ歯周病の末期症状といえます。
歯ぐきや歯槽骨の破壊が進み、歯をしっかりと支えきれなくなっているからです。
ただし、この段階でも適切な治療を受けることで、症状を改善させることは可能です。
まとめ
このように、歯周病は「沈黙の病気」と呼ばれるほど自覚症状に乏しい病気と認識されがちですが、実際は特徴的な症状がいくつも認められます。
ですから、上述した症状がひとつでも当てはまる場合は、すぐに当院までお越しください。